The original English article is here by World Basic Income.

Translated by Souta Azukizawa

Edited by Yoshihiro Norikane and Toru Yamamori

「ワールドベーシックインカム」の最新の報告によると、世界の不平等や国民所得の制限の結果、世界の半分以上の人々は個人に対するUBIが平均で月にわずか5ドルから18ドルにしか達していない国々で暮らしている。低所得の国々でUBIの支援と誰もがUBIを十分に受け取れるようにするため、団体は30ドルの「ワールドベーシックインカム」まで引き上げることを提案した。

報告では、世界銀行のデータが用いられ、各国で毎年流通している貨幣の量と、そのうちの課税できる額、UBIとして再分配できる額を明らかにした。調査結果によると、各国の政府がそれぞれの地域の平均的な割合で課税し、再分配を行なったとした場合、一ヶ月あたりの一人あたりのUBIは、インドでは最大12ドル、アフガニスタンでは最大3ドル、ブルンジでは最大わずか1ドルになる。仮にこれらの国々が努力してフランス(支出額が最大の国)と同程度の現金給付を行なったとしても、UBIはそれぞれ36ドル、10ドル、5ドルにしかならない。

「ワールドベーシックインカム」のキャンペーンディレクターであるローラ・バニスターはこう主張する。「世界の不平等は極めて不当であり、一般的に考えられているものよりもかなり厳しいです。平均的な低所得国では国民総所得(GNI)は一年で一人当たり811ドルとなっています。ブルンジの場合は270ドルです。これらの国々の政府はUBIを実行することを働きかけないといけない状況にあります。しかし、これらの国々には国民が必要とし、受け取るに値する水準の支払いが可能なほどの資金循環がありません。」

フランク・カマンガ(「マラウイ・ユニバーサルベーシックインカム」所長、ワールドベーシックインカム国際諮問委員会)はこう主張した。「私は世界で不平等、特に南北問題を見たことによって、ベーシックインカムについてのグローバルな運動に参加することにしました。現在の資産状況でマラウイでベーシックインカムを行うことは不可能ですが、開発パートナーの支援を受ければ、私たちもそのような政策をなんとか行うことができます。」

報告では、そのようなサポートのための新たな体制が提案された。それは一人当たり一ヶ月30ドルの世界ベーシックインカムで、国内のUBIへの取り組みを支える。多国籍企業への世界規模での課税を財源とし、団体に登録した世界の人に直接支払われることになる。

「少なくとも世界の半分の人々にとって、すべての大人と子どもへの一ヶ月30ドルの給付は大きな意味を持つでしょう。」とローラ・バニスターは言う。「これらの人々は世界経済からもっと良い扱いを受けるべきです。今日の南北間の極端な不平等は、恥ずべき歴史の結果で、ベーシックインカムが是正すべき問題です。UBIは不平等を是正する素晴らしい可能性を持っていて、国内だけでなく国際間でも、今すぐにでも取り入れるべきです。」 「貧困それ自体は非人道的です。それは尊厳と人々のチャンスを奪ってしまいます。世界規模で貧困をなくす根本的な方法はベーシックインカムを実行することです。」とフランク・カマンガは結論付けた。

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Toru Yamamori is a professor at Doshisha University, Kyoto, Japan.